フィレンツェ市街の南東にある小高い丘の上に位置するミケランジェロ広場からは、フィレンツェの素晴らしい景色が一望できます。街のシンボルであるドゥオモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)やヴェッキオ宮殿、サンタ・クローチェ聖堂などの建物、アルノ川とヴェッキオ橋、遠くにはフィエーゾレの丘を望むことができます。その景色は、まるで絵葉書のようで、フィレンツェを紹介するテレビやガイドブック、カレンダーなどに多く使われているため、ご覧になったことがある方も多いのではないでしょうか。昼間であればかなり遠くまでフィレンツェの街を見渡すことが可能です。夜になると街がライトアップされますので昼とは別の街の表情を眺められるのも、この広場の魅力です。
駅や街の中からバス(12番または13番)やタクシーでも遠くなく、時間や体力に余裕があれば途中からの景色を楽しみながら歩いていくこともできます(グラツィエ橋から15分ほどの上り道)。ただし途中人通りが少ないため、夜景を見に行く場合は乗り物で行く方が安全です。
この広場の名前は、ルネサンスの頃、ミケランジェロがこの近くの要塞建設のプロジェクトを担当したことから付けられました。この広場の設計を担当したジュゼッペ・ポッジ(Giuseppe Poggi)は近くにミケランジェロの彫刻を集めた美術館も作る計画でしたが、残念ながら実現しませんでした。回廊は、現在レストランとして利用されています。広場の中心にはミケランジェロのダヴィデ像とメディチ家礼拝堂の4体の彫刻を組み合わせたブロンズ製のコピーのモニュメントがあります。
広場から歩いて10分ほどの距離に、美しいファサードを持ったサン・ミニアート・アル・モンテ聖堂がありますので、同時に訪れることをおすすめします。