7/08/2020

サンタ・マリア・デリ・アンジェリ大聖堂 Basilica di Santa Maria degli Angeli


サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ大聖堂は高い優雅なクーポラのある巨大な建物で、1568年から1679年にかけて、ガレアッツォ・アレッシの設計で建てられました。ファザード上部には金色に輝くマリア像もあり、見上げるほど巨大で圧巻です。


この聖堂の中に一歩入ると、とても不思議な光景が目に飛び込んできます。クーポラの真下、聖堂の中央に小さな「教会」があるのです。ポルツィウンコラと呼ばれるこの教会は、フランチェスコ修道会の最も重要な場所のひとつで、この教会を保護する目的でサンタ・マリア・デッリ・アンジェリ大聖堂が建設されました。


フランチェスコが布教を始めて間もない頃に、財産を投げうって布教の拠点として譲り受けたのがポルツィウンコラで、今でこそ壁全面が豪華なフレスコ画で覆われていますが、建物自体はとても小さく質素です。教会にはフランチェスコが修理した壁が露出しているのが見えます。礼拝堂内の正面に描かれたビザンチン様式のフレスコ画は、非常に美しく神秘的に輝いています。


ポルツィウンコラの裏には、トランジト礼拝堂があります。この礼拝堂で1226年10月3日にフランチェスコが亡くなりました。礼拝堂内部にはフランチェスコの彫像があり、足下のガラスケースにはフランチェスコが締めていた腰紐が納められています。